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コミュニケーション研究所
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「日々雑感」2011.06.14   鈴木 あきら

怯えた年寄りにならないために

ツイッターに引き続き、ブログを始めることにしました。
これまで「週刊サンタ通信」という形のメルマガによる情報発信は行ってきましたし、読者の方々からも「もったいないから、ブログで公開すれば?」という声もいただいていたのですが、私としては結構かたくなにブログは拒み続けていました。
それは、私に非常に痛い経験があるためです。


かつて、文化放送ブレーンという就職情報会社に勤めていた頃、私は12万人の学生相手に「週刊/就職クリップ」というメールマガジンで「就職活動アドバイス」をしていたのですが、これが「無意味に」炎上するのです。
就職活動も後半になると、内定を獲得できない学生たちの間に焦燥感や苛立ち、あるいはやり場のない怒りなどの感情が芽生えてきます。
そうした時のメルマガは本当に怖い。
なんでもない言い回し、というより単語の選択ひとつで、ものすごい数の抗議メール、というより罵倒メールが殺到するのです。


無料で配信しているメルマガであるにもかかわらず、「購読者をバカにしている」とか、「購読者をなんだと思っているんだ」というようなメールが大量に届くんです。
そんな時うっかり、「君たちはお金を払っているわけじゃないんだから、購読者じゃないよね?」というような反論でもしようものなら、もう大変です(実際、12〜13年前の私は、愚かにも反論してしまったのですが)。


「馬脚を露わしたな! 金が全てだと思っていることが見え見えだ」とか、「何様だと思っているんだ。金を払わなきゃ人間じゃないというのか」などという、もう論理もなにもないような反論メールが殺到するわけです。
しかも、そのメルマガは12万通も一斉配信しているのですから、寄せられる罵倒メールも半端な数ではありません。それこそ、何百通という単位で送られてくるんです。
もちろんそれだけじゃなく、それと同じぐらいの数だけの「感謝メール」も届きます。
「あんな風に大人の人に真剣に意見されたことはありませんでした。鈴木さんが本当に私たちのことを親身になって考えてくれているんだということがよくわかりました。ありがとうございます」というようなメールも来るには来るんです。
それはそれで嬉しいのですが、なにしろメールにいちいち「罵倒メール」「感謝メール」というような目印が付いているわけではないので、10通の「感謝メール」を読むためにはそれと同じか、それの倍以上の「罵倒メール」を読まなくてはならないわけです。
それはものすごく強靱な気力と体力のいる仕事なんですね。
毎週水曜日の配信でしたが、週末になるともうヘトヘトでした。


もちろん、毎週そんな状況に陥るわけではなく、起きても年に数回のことなのですが、いまの私にはとてもあんなしんどい仕事をこなすだけの体力も気力もありません。
そんなわけで、ブログやツイッターには極力関わらず、せいぜいクローズドな「メルマガ」でお茶を濁していたわけです。


しかし、これだけソーシャルメディアが多様化、活性化してきた現状では、それを無視して仕事をしていくわけにはいきません。
それに、そんな理由でツイッターやブログを使わないというのは、自分がまるで街に出たら殴られるんじゃないかとオドオドして、裏道だけをたどり歩いている怯えた年寄りになってしまったようで、なんだか悔しい気もします。


そんなわけで、意を決して公式ブログを立ち上げることにしました。

このブログでは、仕事や暮らしの中で気になったことを書いていく「日々雑感」と、現在私たちが展開している体感型演劇ワークショップ研修「ドラマメトリクス」の理論的背景について述べていく「演劇ワークショップの可能性」という二つのカテゴリーで書いていくことにしますので、よろしくお付き合い下さい。






カテゴリー:「日々雑感」

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