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企業情報 代表あいさつ

「私」を「公」に高めるということ 価値観の異なる者同士をつなぐ、コミュニケーションデザイン会社をめざして

私が「演劇ワークショップを使った教育研修事業を始める」と宣言した時、ある友人から「いい意味での公私混同ですね。公私混同もできないようじゃ、いい経営者とは言えません」というメールをいただきました。その時、私が真っ先に思い浮かべたのが、東宝現代劇の創始者である劇作家、菊田一夫のエピソードです。

ある公演の記者会見で、「あなたは女優を愛人にしたと言われていますが、そんなことは許されるのですか?」と聞かれた菊田は、憤然とした様子で「俺は女優を愛人にした覚えはない。愛人を女優にしたんだ」と言い放ったといいます。

これこそ、「堂々たる公私混同」でしょう。

それを思うと、私の場合は菊田の「公私混同」とは少々ニュアンスが違うように思います。
私は若い頃劇団を主宰していましたし、演劇の現場を離れてからも演劇に対する興味を失ったことはありませんが、それと弊社の業務とは何の関係もなかったのですから、確かに演劇は「私」の世界だと言えるでしょう。しかし、それならばこれまで弊社が行ってきた就職・採用関連媒体の企画・制作という仕事を「公」と呼べるのかと問われれば、それを肯定する自信はありません。

つまり、私はこれまで仕事の上で「公」という意識を持ったことがなかったのです。しかし、今の私は、はっきりと自分の推進している仕事が「公」を目指したものであると言い切ることができます。演劇という芸術表現装置を通して、私たちの生きている世界の姿を把握する。そのような極めて私的な行為を、現代社会に蔓延するコミュニケーション不全を解消するために役立つ事業に育て上げたい。それが私の、私たちの目指している事業なのであり、その意味でこの事業は「公私混同」ではなく、「私を公に高めていく事業」なのです。

アートワークショップを活用したコミュニケーションデザイン事業を、公(おおやけ)の事業として成立させていくために、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。

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